エクストルーダー ノズルの微調整 – 続編 –

エクストルーダー ノズルの微調整の記事の続編です。

Replicatorシリーズのその他の情報はこちら


Replicator のコントロールパネルから ”Calibrate Nozzles.” スクリプトを実行しても
なお左右のノズルのズレが激しく、微調整ではオフセット/アライメントが修正出来ない場合に
ソフトウェア的に対処する方法となります。

(ヒーターブロックのネジを緩めて調整するのはお勧めできません!)

※なお、実施する場合は自己責任でお願いいたします。

調整前:

P10000430002P10000440001

Thingiverse から以下のデータをダウンロードします。
The Replicator Calibration Print by MakerBot

※STL ファイル 2 種類と s3g ファイルがありますが、ファームウェア 7.0 以降においては
s3g ではなく x3g フォーマットを利用すべきですので、2 つの STL ファイルを利用します。
(詳細はこちらの”Replicator 2自身が揺れているような音がします。”)

2 つの STL ファイルをMakerWare上でドラックして開きます。

image

上図のままでは、いずれも片方のノズルから出力されてしまうので、
片方を選択し、[Object] から出力するノズルを変更します。

image

これで、2 つのSTLファイルがそれぞれ別のノズルから出力されます。

準備ができたら、Replicator の電源をオンにし、[Make] から出力します。

P10000450010

出力すると左右のノズルの位置が正しく調整されていないので、重なって出力されます。
(重なりが確認できれば、きれいにデータ全てが出力されなくても大丈夫です)

P10000480007

MakerWare を起動し、[MakerBots]、[Onboard Preferrences] の順で選択します。

“Toolhead Offset Settings Um” の設定欄で、X / Y のそれぞれの値を調整し
左右のノズルの位置関係を μm で指定します。(0 / 1 / 2がZ / Y / Zに対応します)

image

ちなみに Z はここで調整しない方がいいです。←出力時に接触します。

Replicator Dual でのノズルの高さ調整をご参照ください。

CalibrationChipExplained

改めて出力すると大分マシになりました。

P10000510004

あとは微調整を繰り返します。

P10000560001

一番右が最終的に調整した後です。拡大すると綺麗に出ているのがわかります。

P10000560001

MakerBot Support が公開しているムービーに日本語字幕を表示する方法

英語は苦手だけど、3D プリンタは大好き!という方に朗報です。

YouTubeの機能で、動画に翻訳字幕を出してくれる機能が備わっているそうな。

 

表示する方法は、下図の通り。

「英語(自動字幕)」を選択し、その後「字幕を翻訳 BETA」jから日本語を選択するだけ。

字幕

字幕2

機械翻訳なので翻訳結果はアレな感じですが、それでも十分役に立つのではないかと。

字幕3

これだけで個人的には物凄い捗ります。

ちなみに、MakerBotのサポート ビデオはここら辺から見れますよー。

http://www.youtube.com/user/MBISupportAlex

Windows 8.1 が 3D プリンタに対応したらしい。

事件です!

Microsoft が先日、開発者向けのイベントである Build において、Windows 8.1 で 3D プリンタに対応することが発表しました。

英語ですが、まずはこちらのムービーをどうぞ。(3:15 辺りからデモです。)

3D Printing with Windows

なおこの件については、MakerBot 自身もプレスリリースを出しています。

MakerBot® Announces Support for Windows 8.1, Creating a New Ecosystem for Windows Customers (PDF注意)

また、詳しいリソースについては、以下の URL にまとまっています。

http://www.microsoft.com/3d

あと、最新情報は Extreme Windows Blog に良く載っています。

http://blogs.windows.com/windows/b/extremewindows/

で、ここからが本題。

どうやらサンプルアプリが既に公開されているらしいと聞いて、早速テストしました。

まずは Windows 8.1 と、Visual Studio 2013 (いずれもPreview 版)をインストール。

※Preview 版から RTM (製品版) へのアップグレードは出来ないため、必ず検証用の環境で試してください。

今回は、Surface Pro に VHD インストールをしました。

スクリーンショット (1)

加えて、 SDK もインストールして、ダウンロードしたサンプルを Visual Studio で実行します。

Windows SDK と表示されてアプリが起動します。

スクリーンショット (2)

サンプル アプリは立方体が回転するだけのシンプルなもの。

スクリーンショット (3)

画面右端からスワイプ(もしくはWin+C)してチャームを呼び出し、デバイスを選択。

スクリーンショット (4)

続けて、印刷を選択します。

スクリーンショット (5)

で、本当ならここに 3D プリンタが表示されるはず…なんですが…

スクリーンショット (6)

ドライバが入っていない(というか、MakerWareで入ってくるいつものドライバが入っている)ためか、3D プリンタとして認識せず”未指定”となってしまっています。

スクリーンショット (7)

はてさて、どうしたものか…

進展があったらまた適当に書きます。

以下、ネットメディア各社の記事:

Windows   8.1は3Dプリンタをネイティブでサポート

Build 2013で明らかになったWindows 8.1の新機能 – 阿久津良和のWindows Weekly Report

Windows 8.1 は最高の 3D 印刷用 OS か? ― Word 文書を印刷するように、3D 印刷が可能に

Windows 8.1は3Dプリンタにネイティブ対応 Facebook公式アプリも登場

「Windows 8.1」、3Dプリントを標準サポートへ(WIRED.jp)

ウィンドウズ8.1を公開 3Dプリンターと連携

Microsoft、Windows 8.1で3Dプリンターのサポートを公表 – “3Dモデルの造形は、デスクトップの生産環境を進化させる”

「Windows 8.1」プレビュー版が公開、IE11ではWebGLをサポート 「スタートボタン」似のボタンを搭載、3Dプリンターに対応

英語記事:

3D printing in Windows 8.1

Why 3D printing in Windows 8.1 is huge for Microsoft and entrepreneurs

New dimension for Windows: Microsoft puts 3D printing support directly into OS

Replicator Dual でのノズルの高さ調整

http://www.makerbot.com/support/replicator/troubleshooting/nozzle-shim/の日本語訳です。

Replicatorシリーズのその他の情報はこちら


Replicator Dual のエクストルーダーは工場で調整が行われていて、左右のノズルの高さは 0.3 mm すなわち 1 層以下になっているはずです。

我々はノズルの調整をご自身でされることをお勧めしませんが、どうしてもノズルの高さを調節したい場合には、ステップストルーダーのバーマウントとエクストルーダー キャリッジの間に厚みを持たせる以下の方法を紹介します。

以下の写真では、左のノズルがプラットフォームに接していないことがわかります。

1.1

これからノズルの高さを揃えるために、右側のステップストルーダーを上げていきます。

ステップストルーダーをエクストルーダー キャリッジに取り付けているねじを緩め、ステップストルーダーを裏返します。中央の長い金属ブロック(バーマウント)に注意してください。上げようとしている側のバーマウントにカプトンテープを重ねていきます。

カプトンテープを小さく切り、バーマウントの端に貼り付けます。

1.2

そして、小さくカットしたカプトンテープを更に 3 – 4 層重ねます。(これで足りない場合は後で追加します。)

カッターナイフなどでバーマウントのステップストルーダーを固定するねじ穴の部分に穴をあけます。ステップストルーダーを固定しようとした際に、ねじを締める邪魔になるため、穴の上のテープが完全に切り取られていることを確認してください。

1.3

これでステップストルーダーを取り付けることができるようになりました。プラットフォームを上まであげ、ノズルの高さが適切であるか適切かどうか確認してください。適切な量のカプトンテープを追加していれば以下のようになります。

1.4

テープの量が適切でなかった場合は改めてねじを緩めてステップストルーダーを外し、テープの枚数を増やす、または減らしてください。ノズルの高さが調整し終わるまでは印刷を行うべきではありません。

エクストルーダー ノズルの微調整

http://www.makerbot.com/support/replicator/troubleshooting/nozzle-align/の日本語訳です。

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全ての Replicator は、工場から出荷される際にノズルの調整が行われていますが、ノズルの調整がうまく行っていないと感じた場合には、ご自身でいつでも調整をし直すことができます。

Utilities メニューの“Calibrate Nozzles.”からノズル キャリブレーション スクリプトを実行します。

1.1

Replicator がウォームアップするには、しばらく時間がかかります。

スクリプトが実行されると、ビルド プラットフォームの前面に水平な直線が出力されるはずです。続いて、それとは垂直な直線が出力されます。

その後、2 つ目のノズルが先の直線と同様に出力されます。13 本の直線が 4 セット出力されますが、いずれも初めの 1 本は他よりも長くなっています。

出力が完了すると、以下のようになります。

この時点で、LCD パネルには新たに指示が表示されています。

1.31.4

出力された直線のペアをよく見ると、2 つ目のノズルから出力された直線は、初めに出力されたものはわずかに前に、最後に出力されたものはわずかに後ろに出力されていることがわかります。この中から、2 本の直線の位置が一致しているものを見つけます。

ここで、2 つのノズルから出力された直線の位置が最適なものを Replicator に記憶させます。

1.5

初めに出力された直線が 1 行目で、デフォルトは中央の 7 行目になっています。仮に、中央のものより 1 つ左が最適であれば矢印および中央のボタンを操作して、Y 軸を 6 と設定します。2 軸とも設定が完了したら、中央のボタンで終了します。

Replicator にこの設定が記憶されることにより、今後二色刷りを行った際にノズルの位置関係が正しく移動されるようになります。

これで直らない場合は 続編 をご参照ください。


以下、補足画像です。

(X / Y 軸が逆だったらすいません。)

NozzleCalibration

なお、出力される直線がギザギザになっている場合には台座の水平化(レベリング)が必要です。

参考リンク:
https://www.syuheiuda.com/?p=1775#%E5%8F%B0%E5%BA%A7%E3%81%AE%E8%AA%BF%E6%95%B4

Replicator のノズルクリーニング

YouTube でノズルの外側に付着したABSをクリーニングする方法を発見しました。

MK8/MK7 Nozzle Cleaning Script
http://www.thingiverse.com/thing:30454

 

熱したまま、ABSの中に突っ込むだけでここまで綺麗になるとはびっくりです。

なお、ノズルはReplicator Dual が MK8 、Thing-O-Matic は MK7です。
(Replicator 2 / 2X のノズルはMK8でいいんでしょうか?)

 

以下、Instructions の和訳(なお、自己責任で行ってください。)

1. ヒーターブロックの下部にカプトンテープが垂れ下がっている場合には、それがプラスチックに埋め込まれないよう、初めにカットしておきます。

2. あなたのエクストルーダーに適した G コードファイルを出力します。(詳細後述)
この G コードファイルは出力した立方体に対してノズルを埋め込むコードが末尾に含まれた特殊なものです。

3. ノズルを 70 度まで冷まします。

4. プラットフォームを下げ、ノズルから剥がします。

5. 立方体がステップ4でプラットフォームから剥がれていない場合には、ペンチ等を使用して取り外します。

マシン固有の注意:

Replicator(5.5 Firmware):ACCELARATE がオフの場合には CleanMK8Left.gcode / CleanMK8Right.gcode を、オンの場合には CleanMK8AccelLeft.gcode / CleanMK8AccelRight.gcode を利用してください。なお、エクストルーダーが 1 つのみの場合には、Right を利用してください。

また、左右を一度にクリーニングしたい場合には、Left をダウンロードして、二色刷りを行います。

※Thing-O-maticについての記述は省略しています。


13/8/17 追記 : 実際に 2X にて試してみました。

P10000490006

ノズルの汚れが付着しているのがよくわかるかと思います。