3D プリンタが有害物質をまき散らしているというイリノイ工科大学のレポート(原文)が
世間をにぎわせて1か月と少しが経ちました。(日本語記事)
大学の研究室にいたころは、CNC ミリングマシンの木粉が強烈過ぎて ABS の臭いは
それほど気にならなかったのですが、(研究室自体が広かったというのもありますが…)
最近、5 畳程度の自室で 3D プリンタを使っていると、死ぬほど頭が痛くなる時があるのです。
夏の暑い時期に窓を開けて換気をしつつクーラーをかけるのもあれなので、
それならばと思い立ったのが、以前からエアブラシとともに買おうと思っていた塗装ブース。
GSIクレオスの Mr.塗装ブース をはじめ、各社から出ているようですが、
見れば見るほどReplicator2X のケースに形状が似ているではありませんか。
というわけで毒ガス排気装置を作ってみました。

本来なら思い立って 3 日で作るところですが、社会人になって時間もあまり割けないので
構想から 2 週間以上かかってしまいました。
https://twitter.com/syuheiuda/status/371523051197693952
【概要】
デスクトップ PC 用の 120mm 角ファンを排気ダクトに接続するためのアタッチメントです。
Replicator 2X に付属のカバーに穴をあけ、ファンおよびアタッチメントをネジで固定して使用します。
なお、電源は Replicator 2X の基盤から取れそうな気もするのですが、
壊すと面倒なので外部電源(詳細下記)を利用しています。
【データ】
STL を Thingiverse に公開しておきました。
【材料】
1. 上記 STL を拡大縮小せずに1/1で出力したもの
2. 120mm 角ファン(風量はお好みで)
3. ファンを動かすための適切な電源
4. Replicator 2X 付属のカバー
5. 排気ダクト : Mr.スーパーブース用 延長ダクトホース GT-03D
6. 排気口アタッチメント : GSI クレオス – Mr.スーパーブース用 排気口アタッチメント GT-03E
7. M4のボルトおよびナット 4 つ(20mm厚のファンの場合35mmがピッタリです)
【作成方法】
1. アタッチメントの STL を1/1で出力します。

2. カバーにコンパスカッターやアクリルナイフなどを用いて直径 120mm 程度の穴を開けます。
厚みが 1.5mm 程度と分厚く、切り口で怪我をする恐れもあるので、必要に応じてヤスリがけも。

3. 同じく、直径4mm 程度の穴を 4 か所開けます。

4. カバー、ファン、アタッチメントをボルトとナットで固定します。

5. 排気ダクトおよび排気口アタッチメントを取り付けます。

6. ファンに適切な電源を接続します。
7. 完成!

【その他】
電源を確保するのが面倒だったため、今回は Arduino に 12V 電源をさし、
VinとGNDにファンを直接つないで動かしました。
写真には XBee とか載ってますが手元にあったのを使っただけなので当然必要ありません。

風量不足だと感じたら、RDH1238B でも買ってみてください。
試していませんが、風量も騒音も相当なものだと思われます。
【効果】
これから検証します。
ご質問等あればコメントにて受け付けます。