そうだコンテナー データセンターを作ろう (Part1. 用地選定編)


そうだコンテナー データセンターを作ろう

20 歳で Azure をさわり始めて、早いもので 6 年経ちました。新卒で日本マイクロソフトに入社してもうすぐ 4 年、クラウドの中の人なはずなのに、我が家には何故か大量の NUC 8 台 (4 台 x 2 世代) と、512 GB の RAM を積んだサーバーがベッドの下で鎮座して、年々検証機が増える一方です。

そんな私ですが、ついカッとなった結果、タイトルの通りコンテナ (物理) データセンターを建てるに至ったので、何度かに分けて書いていこうと思います。変態 (誉め言葉) の皆さんはどうか生暖かい目で見守ってくださいませ。(※なお、あくまでも趣味の話であり、所属する組織とは一切関係ございませんのでご承知おきください。)

ちょっとだけ真面目な話をすると、大学のころから Show and Tell をする (目の前で実際に動くものを見せながら発表すること) 環境におかれ、MS のサポートという仕事柄「自分で検証した結果や、過去に自分で作ったことのあるもの以外は信用できない」というのが染みついた結果、「データセンターくらい一度は作っておかないと」と思い立った次第(ということにしておいてください)。あと、自宅ラック勢のお約束的な「どこのご家庭にもあるサーバーラックが~」というネタも使い古されてきた感じがしたので、「どこのご家庭の庭にもあるコンテナが~」とかネタとして面白そうですし。

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(画像は Wired より、Boydton の Azure DC です)

 

データセンター用地の一次選定

コンテナ DC を建てようと思っても、そもそも建てる場所がないので、まずは安くて首都圏近郊の土地を物色します。

不動産の DB といえばレインズが有名ですが、最近はこれに近い「不動産ジャパン」というサイトがあるようです。運営母体はレインズと同じで、情報量も多く、扱っている不動産屋もわかるので結構いい感じ。(売主に近い不動産屋と話したほうが早いし無駄なコストもかからないので。)ただ、検索機能だけはクソなので、最低限の条件で絞って、あとは価格の安い物件から毎週しらみつぶしに見ていきます。

数か月チェックし続けた感触からいうと、千葉・埼玉・横須賀の近辺は 250 万以下でも物件がそれなりに見つかりますが、都内から 1 時間以内や最寄り駅から徒歩 10 分の物件はほとんど出てきませんでした。(千葉の九十九里とかだと 50 万で結構ありましたが、いかんせん遠い…。)

この他にも、大体同じ物件ばかりですが、一般的な不動産検索サイトを一通りチェックしたり、条件設定をしてヒットした物件をメール通知するようにして気長に待ちます。あらゆる手段を網羅しつつ気長に物色していると、都内なのに 100 万とかで売られている変な物件も極稀に見つかったりして、これが結構楽しいです。崖のような傾斜地だったり、奥に民家がある私道だったり (お隣さんに買い取ってもらうために売りに出した物件) 、残念ながらどれも訳ありでダメでしたが…。

そして最後に、競売に出た物件も安く手に入る場合があるので、数は少ないですがダメもとでチェックしておきます。競売物件は、わざわざ裁判所まで出向かなくても Web で全国の情報が探せます。

 

データセンター用地の条件

物色を続けること数か月、5 件ほど候補地が見つかりましたが、データセンターを作るうえで避けては通れない条件がいくつかあり、下見にも行きましたが全てボツに…。

  • 200 万以内 (コンテナー等の費用は別)
  • 電気とネットが引き込めること
    (最低でもフレッツのギガ回線、欲を言えば Nuro の 10 G が引けるエリアがいい)
  • 前面道路が 4 m 幅以上
    (コンテナーの搬入に必要なので、旗竿地や細い私道や入り組んだ場所は NG)

候補地 1. 千葉県某所の駐車場跡地

道路の突き当りにある駐車場用地っぽいところですが、途中邪魔なゴミ捨て場?があって乗り入れ不可っぽいので断念。

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候補地 2. 千葉県某所の住宅街

住宅街の真ん中に余ったらしい謎の一角。安かったのですが、搬入経路が確保できそうになく断念。

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候補地 3. 千葉県某所の山林

駅から遠いうえに、木が生い茂っていてかなり無理があったので却下。

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といった感じで、現地に行くと思いのほかダメなパターンが多く、半年くらい経過したのでした。

Part 2. 用地選定編の補足」へ続く。

 


5 comments for “そうだコンテナー データセンターを作ろう (Part1. 用地選定編)

  1. やすもと
    2016年11月7日 at 2:32 PM

    投稿を拝見しました。
    私は、数年前に、ベンダーとしてXXXXXにコンテナ型データセンターを導入しました。
    その時の経験からコメントさせていただきます。
    用地選定ですが、今回想定されている総重量に依って、地盤強度を測定する必要があります。
    測定の結果、強度が足りない場合には、地盤強化をする必要があります。
    どこぞのマンションで問題になった杭打ちが必要になるケースも出てくるかもしれません。
    すなわち、設置後に、センター自体の重量により地盤に沈み込まない場所を選定する必要があります。
    XXXXXでは、キャンパスの建築物のそばに設置したため、その辺りの地質調査のデータが残っていました。
    この辺りを確認されて、用地選定をされるといいかなと思います。

    • Syuhei
      2016年11月7日 at 9:17 PM

      (念のため、一部伏字とさせていただきました)

      貴重なフィードバックありがとうございます。地盤の強度は確かに重要ですね。
      海抜やハザードマップも大雑把には確認していますが、20 ft の輸送コンテナとラック 1 本からスタートなので、割と中身はスカスカになる見通しです。追って基礎工事の様子なども更新したいとは思いますが、今回はあくまでも個人的なラボで、運用環境ではありませんので、問題生じた際は個別対応ということで。

      引き続き、生暖かい目で見守っていただければ幸いです。

  2. HIRO.T
    2016年11月14日 at 12:35 PM

    まさかの自分と同じ事を考えて実行に移す人がいたとは!
    某Project Black Boxが発表された時にはアイデアパクられたと正直思いました(笑)
    当時、私が考えていたのは移動しながら通信断をしないようにモバイル回線を引き込む事とジェネレーターを搭載させる事でした。
    単純にカッコイイと思っての発想ですが・・・

    更新を楽しみに応援しています!ぜひ見学会とか開いて頂けると・・・(笑)

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